2023/12/17

 

朝方まで写真の編集をして、3時頃に気絶。次に気が付いたのは10時頃で、幕張で単発のバイトをするために一昨日から我が家に泊まっていた友人の姿は荷物と共に消えていた。彼は今、金土日と働いて金を稼ぎ、水木で旅行をする、というなかなかにファンキーな暮らしを営んでいるらしい。「夜通し下道を走って長野まで行った」とか、「友達の中に実家が元民宿のヤツがいて、そいつの家で美味しいご飯を食べた」とか、やたらとボリューミーなエピソードトークを聞かせてもらった。今週も長野は白馬のほうへスキーをしに行くらしい。僕はあまり運動が得意でないので(小、中と運動部に所属していたのにも拘わらず、だ)なんとなく気おくれがして、未だにスキーをしたことがない。「来シーズンは一回くらいやってみようかな」なんてことを考えていた去年の冬の自分の声が、背中のずっと奥の方からぼんやり聞こえてくる。おそらく、この冬もやらずじまいになるんだろう。

12時から1時間半ほどバイトをして、やらなきゃいけないのに後回しにしていることを少しだけやって(結局今日も終わらなかった)16時半頃、渋谷へ向かうべく家を出た。目指すは宇田川町、Live House WWW。高校生の頃から大好きなバンド(厳密には、コンポーザーであるニシハラさんのソロプロジェクトという扱いだが)peanut buttersの、初のワンマンツアーのファイナル公演を、この目でしかと見届けてきた。僕はと言えば今も大概散々な生活、散々な精神衛生だが、もっともっと散々だったあの頃から縋るように追い続けているバンドが、姿を変えながらも今日まで続いていることがとても嬉しい。ライブは本当に素晴らしかった。ウルウルしながらノリノリで踊り狂って、物販ではトートバッグとアクリルキーホルダー、デモ音源が聴けるカードなんてのも買った。余韻に浸りながらTwitterを見ていると、バンドの公式アカウントから「サポートボーカル募集」という投稿がされているのが目に入った。なんとなくそんな予感がしていたが、今までサポートボーカルを務めていた穂ノ佳さんが、今冬に控えたメジャーデビューに伴って、ピナバタのサポートから降りてしまうらしい。結果的に彼女のpeanut buttersサポートメンバーとして最後の演奏となったのは、今日のアンコールのラストの曲「普通のロック」(2回目)ということになる。演奏がヒートアップしてきた曲の終盤、思わずイヤモニを外し、めいっぱいに歌う彼女の姿に感動した。マジでかっこよかった。終演後に物販の横に立って写真撮影に応じていたりしたようだけれど、僕は一人でそんなところに飛び込んでいけるほどのメンタルを有していないのでそそくさと駅へ向かった。帰りの副都心線は日曜の夜にしてはやたらと空いていて快適だった。特に何もせず家へ戻り、食事の用意もせず、なんとなくこの日記を書いている。正直なところ、今、めちゃくちゃだ。めちゃくちゃなりに生活にしがみつけるように頑張る。