2023/12/20 もっと!

 

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」みてきたよ~。いや~、楽しかったな。なんの前情報も入れずに突撃したのだけれど、思ったよりがっつりとミュージカル映画だった。やっぱり映画は良いですね。映画というより、映画館だな。ここ最近、自分の中で映画熱が再燃しています。今楽しみにしている作品は、「シチリア・サマー」「PERFECT DAYS」「FIRST COW」あたりかな。サブスクにある作品でまだ消化しきれていないものもたくさんある。時間がいくらあっても足りないよ。

 

東京の映画館はすごいもんで、ド平日のレイトショーにも客がそこそこ入る。とは言ってもそこそこ止まりで、基本的に自分の両隣が埋まることはない。少し遅い時間に映画館に居る、ただそれだけのことだが、レイトショーはいつも僕に妙な高揚感を与えてくれるから好きだ。単純に、日中の映画館より人が少ない分だけストレスが軽減されていて、作品に没入しやすいからそう感じるだけなのかもしれないが。映画が終わってロビーに出ると、既に役目を終えたポップコーンマシンやドリンクディスペンサーなんかが出迎えてくれる。電灯のスイッチを切られた彼らは心なしかくたびれて見えて、なんとも侘しい。

 

TOHOシネマ池袋をあとにして、適当にそこらをぶらつく。映画館を出て少し裏路地に入ると一気に街の様子が変わった。ヘンな名前のビルから、赤いチャイナドレスを着た女性と恰幅のいい男性3人組が揃って出てきて、思わず目を逸らす。そういう所謂「夜のお店」にお金を使う人の気持ちが本当に分からない。おまえの人生はそれでいいのかよ、悔しくないのかよ、って、かなり本気で思ってしまう。自分の寂しさ、苦しみ、やるせなさを他人で和らげる人だけには、なりたくない。しかもそういうお店では、その「他人」でさえも脚色だらけのフェイクと来ているから、なおのこと僕の信条と相反する。映画館から出て、家へ帰るまで。この時間が最も現実と向き合わざるを得なくて、苦痛だ。普段は気にならないことがやけに気に障ってしまう。全部覚えていなきゃ、と前のめりになってしまう。ああ今の僕はなんてちっぽけなんだと悲しくなってしまう。

 

家までの道中、ドンキのサンタコス売り場で立ち尽くす女性を発見したり、ラーメン屋に入りかけてやめたり、マックに入りかけてやめたり、いろいろありつつ帰宅。他にも書きたいことがあったのだけれど全く頭が回らないのでやめる。