2024/1/18

今日は午前中から横須賀で写真を撮るつもりで、それを満足に遂行可能な時刻に起床したのにも拘らず体が動かなくて時間を無為にした。身支度ができた頃には陽が落ちかけていて、もう横須賀は断念。新宿にでも行ってお散歩しようと思って(新宿までは3kmぐらい。最寄駅から6分ぐらいなので、普段のぼくからすると、精神的にも物理的にも近い、という扱いです)家を出さえはしたのだけれど、なんだかしんどくなってきて近くの自販機でモンスターを買って直帰。情けなくなってきたので、今日はずっと見たいと思っていた映画を見に行く日、であったことにしようと思い立つ。映画館で映画を見る、というのは素晴らしくて、今日みたいに適当に過ごしてしまった日にさえも、比較的容易に、重要な意義を付与してくれる。なんてったって、家を出て映画館に行きさえすれば、なにかしらの感情の機微を受け取ることが期待できるのだ。そんなにありがたいことがあっていいのだろうか。僕にとって映画は、あるとき、言うなれば、起床外出圧力になりうるのだ。で、1500円ほどの金銭を払ってチケットを予約するところまでは良かったのだけれど、途端に体調が悪くなり、ぐだぐだし始め、結局映画の上映時刻を自室のベッドで迎える、という顛末になった。ぼくは1人で映画を見に行くことすらできないのか、とひどく絶望した。今もしてる。みなさんは僕と友達になって、僕をこのしみったれた六畳一間から引っ張り出してください。

 

ぼくの暮らす街には、2024年現在、唯一残存している都電こと「都電荒川線」が通っていて、夕方の静かな時間帯にはよく汽笛の音が聴こえてくる。それがたまらなく侘しい。都電の汽笛の音を聴くと、いつも村上春樹の小説を思い出す。彼に憧れて志した大学に、あと0.021点届かなかったことや、彼自身はあの大学に対してややドライなところなんかが蕁麻疹のように思い起こされて、おれって受験のことでまだまだ悲しくなれるんだ、と驚く。

 

僕は写真を撮っていて、ただ撮り溜めていてもしゃーないわな、といった至極単純な理由をもって、それらをTwitterに投稿している。ここ最近はありがたいことに、数百件の反応をいただけることも増えてきて、「Twitterを開けばいつも通知ボタンに数字が表示されている」という日も少なくない。数年前にまさしく夢見ていたような現状に立っている。それもそれで虚しくて、いつも悲しい。

 

好きな人が確かにいたはず。

 

もう、僕には何にもできないんじゃないかと思う。実際はそんなことないってことも分かりながら、それでも自分の無能さ、無力さにおびえている。旅がしたい。ここにいたくないし、いられない。苦しい。お腹すいたし。部屋はとっ散らかっていて、明日もきっとそう。

2023/12/21

 

床で起床。腰が痛む。ついでに首も痛い。今日はインターホンも鳴らず、火災報知器の音も聞こえてこない。平穏であることのありがたみを実感しつつ、朝ごはんの準備をする。(準備といっても、自分で何かをつくるわけではないけど)昨日の夜中、映画を見に行った帰り道にコンビニで買ったパン×2を交互に齧りながら、ドトールのドリップコーヒーを淹れる。こういうのがいいんだよな。こういうのがいいよ。

 

ダラダラしながら、今日の撮影場所について考える。ギリギリまで横須賀に行こうと思っていたけれど、昨日の日記であんなことを書いてしまったものなので、今日はやめておこうと思い直す。カーテンの隙間から、如何にも冬らしいシャキッとした青空が顔を覗かせているのが見えた。今日も肩肘張らずに純粋な撮影を楽しみたい気分だったので、必要最低限の装備を携えて、みなとみらいエリアでスナップの練習をすることにした。最寄り駅から電車に乗って、みなとみらい駅で下車。たくさんスナップ撮ったなあ。今日は大さん橋での収穫が特によかった。

 

帰宅後、写真の編集をちまちまやって、友達と電話をした。年末年始の予定がぼちぼち決まっていって嬉しい。昨日書きすぎたので、今日はこれぐらいで。

 

あと、超右腕の新譜、めちゃくちゃ良いですよ。全人類が聴くべきです。では。

2023/12/20 もっと!

 

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」みてきたよ~。いや~、楽しかったな。なんの前情報も入れずに突撃したのだけれど、思ったよりがっつりとミュージカル映画だった。やっぱり映画は良いですね。映画というより、映画館だな。ここ最近、自分の中で映画熱が再燃しています。今楽しみにしている作品は、「シチリア・サマー」「PERFECT DAYS」「FIRST COW」あたりかな。サブスクにある作品でまだ消化しきれていないものもたくさんある。時間がいくらあっても足りないよ。

 

東京の映画館はすごいもんで、ド平日のレイトショーにも客がそこそこ入る。とは言ってもそこそこ止まりで、基本的に自分の両隣が埋まることはない。少し遅い時間に映画館に居る、ただそれだけのことだが、レイトショーはいつも僕に妙な高揚感を与えてくれるから好きだ。単純に、日中の映画館より人が少ない分だけストレスが軽減されていて、作品に没入しやすいからそう感じるだけなのかもしれないが。映画が終わってロビーに出ると、既に役目を終えたポップコーンマシンやドリンクディスペンサーなんかが出迎えてくれる。電灯のスイッチを切られた彼らは心なしかくたびれて見えて、なんとも侘しい。

 

TOHOシネマ池袋をあとにして、適当にそこらをぶらつく。映画館を出て少し裏路地に入ると一気に街の様子が変わった。ヘンな名前のビルから、赤いチャイナドレスを着た女性と恰幅のいい男性3人組が揃って出てきて、思わず目を逸らす。そういう所謂「夜のお店」にお金を使う人の気持ちが本当に分からない。おまえの人生はそれでいいのかよ、悔しくないのかよ、って、かなり本気で思ってしまう。自分の寂しさ、苦しみ、やるせなさを他人で和らげる人だけには、なりたくない。しかもそういうお店では、その「他人」でさえも脚色だらけのフェイクと来ているから、なおのこと僕の信条と相反する。映画館から出て、家へ帰るまで。この時間が最も現実と向き合わざるを得なくて、苦痛だ。普段は気にならないことがやけに気に障ってしまう。全部覚えていなきゃ、と前のめりになってしまう。ああ今の僕はなんてちっぽけなんだと悲しくなってしまう。

 

家までの道中、ドンキのサンタコス売り場で立ち尽くす女性を発見したり、ラーメン屋に入りかけてやめたり、マックに入りかけてやめたり、いろいろありつつ帰宅。他にも書きたいことがあったのだけれど全く頭が回らないのでやめる。

2023/12/20

 

3時頃にベッドに入る。だらだらしているうちに意識が飛んで、次に目が覚めた時には既に太陽が昇り切っていた。そのままぼんやりしていると、自分の部屋の玄関に据え付けられている方のインターホンが鳴った。心当たりがない。なんだか薄気味悪い。ベッドに再び潜りこんで、居留守を使った。電気系統や水道系統の業者だったのかもしれない。まあ、本当に必要なやり取りが僕と彼らとの間に発生している場合は、文書等で通知が来ているはずで、今のところそのような物がこちらに届いているという事実はないので、大丈夫だろう。そのまま二度寝をしていると、今度は火災報知器の警告音(火事です、火事です、うーうーうー、みたいなやつ)が耳に入ってきて、思わず飛び起きた。アラームは2~3分ぐらいの間、ずっと鳴っていて、そのうち止まった。家の近くに小学校があるから、そこの機器が誤作動を起こしたとか、誰かが誤ってスイッチを入れた、とか、そんなところだろう。今朝はなんだか不気味だった。あたりがやけに静かで、近所でやっている工事の音も心なしかいつもよりクリアに聴こえてくる。気を取り直すべく、無印良品の「不揃いバウム(メープル)」を食べる。不揃いバウムの美味しさなんて、今更語るまでもないよね。無印良品、なんだかうっすらと腹が立つ気もするが、良品か悪品かと問われると確実に良品寄りである。不揃いバウムってたくさん種類があるよね。皆さんは何の味が好きですか?僕はコーヒー、メープル、あとはチーズケーキも好きだな。これがまた牛乳に合うんだわ、まったく。続きます。

 

そんなわけで、メープルの不揃いバウムを食べながら、1日の予定を考える。もっと早起きできたら横須賀か茅ヶ崎に行きたかったのだけれど、19時からバイトがあることを考えると、今から遠出するのはあまり得策ではない。なんだか今日は良いこともなさそうだし、家の近所でのんびりスナップの練習に励むことにした。(家の近所とは、雑司が谷・池袋エリアです。これからこのブログに何度も登場すると思うので、ここで定義しておきます。)散歩を実施する意向を固めたはいいものの、なんだか眠たくて元気が出ないので、近所の自販機にモンエナを買いに行く。ここの自販機のモンスターはずっと200円だったのに、230円に値上げされていた。おれが買いすぎたからかな。多分そうだろうな。モンスター、飲むのやめたいな。家に帰ってちびちび啜ったけれど、全く美味しいと思えなくて、半分以上捨ててしまった。実に無益な行動。

 

気を取り直し(気を取り直してばっかりだな)カメラとレンズをショルダーバッグに詰め込んで家を出る。僕は昔から荷物を絞れないタイプだ。実家や、遠方に住む友人の家に滞在する際には、その期間からして到底読み切れるわけがない量の本を持っていって、その度に後悔したりする。この性質は普段の散歩にも甚大な影響を与えていて、今日も「家の近所でのんびりスナップ」のつもりが、カメラ二台にレンズ三本というフル装備である。まあ、それが大した苦痛にもならないほど、FUJIFILMのミラーレスシステムが軽量コンパクトである、と言い換えることができるのかもしれない。FUJIFILMさん、ありがとう。NO FUJIFILM,NO LIFE。中望遠の単焦点レンズを使ってミニマルテイストなスナップを撮ってみたり、最短撮影距離が短めのレンズでかわいいお花に寄ってみたり、、、写真って楽しいね。続きます。

 

最近は遠出してばかりで、家の近所を撮るのはかなり久しぶり。ストリートスナップに関しては、通いやすい街の中から手札を2~3個用意しておいて、そこでひたすら回していく方がいいのかもな、なんて思ったりもする。新しい街で写真を撮ると、なんだか観光写真みたいになってしまうことが多い。なんせ初めて来たものだから、勝手が分からずに、ありきたりな構図、被写体ばかりを選択してしまう。ストリートスナップに求められるのは独自性だと思っているので、行き慣れた場所の方が、独自性を追求するには向いているのではないか、と、そう思うわけである。僕だったら池袋、新宿、みなとみらいあたりだろうか。僕が尊敬している写真家のうちの1人、ソール・ライターも、自らが暮らしている街だけでスナップを撮り続けたらしい。そういうの、かっこいいよな。真似しちゃお。

 

散歩の途中でサンシャインに行って、展望台にのぼった。壮観。ここ最近、ひっそりと展望室巡りにハマっているのだけれど、スカイツリーだけは都内のどの展望室からもしっかり確認できて、その度に「でっかいんだなあ」と思う。幼稚園児みたいな感想でごめんなさい。

 

なんだか急な腹痛に襲われて、急いで帰宅。19時からバイトをして、21時半から池袋のTOHOで映画を見ます。そろそろ家を出なきゃ。では。

2023/12/19

 

軽く夜更かし、のつもりが、夜を明かしてしまった。またつまらない夜を明かしてしまった。助けてくれ。マジで。外が明るくなると途端に全てがどうでもよくなって、「いま横になったら一瞬で数時間ワープするんだろうなあ」と思いながらゆっくりとベッドに向かって倒れ込む。目が覚めると8時半で、とりあえず起き上がって、昨晩買っておいたセブンイレブンのチョコオールドファッションを食べる。僕と仲良くしてくれている人にはおそらくバレていると思うのだけれど、僕はコンビニのチョコオールドファッションが異常に好きだ。ドーナツ本来の優しい甘さと、チョコレートの愚直な甘さが互いを引き立てあっていて、とにかく美味しい。サイズもちょうどいい。デカすぎず小さすぎない、コンビニに特有の、あの感じ。コーヒーにもよく合うので、コンビ二に行く度にちまちま買ってしまう。体型や体重にネガティブ方向な変化が生じてきた時にはきっぱりと日常的な購入を辞めようと思っているのだけれど、今のところ肥満どころか瘦せすぎなぐらいなので、思う存分食べ続けようという所存。ちなみに、僕のおすすめはファミマ。次点でセブン。ローソンはランキング外です。続きます。

 

今日は正直、家にいる間に何をしていたのか、あんまり覚えていない。おそらく写真系のYouTubeを見ながら家事をしたり、地図アプリを眺めながら次の撮影場所について考えたり、写真の編集をしたり、そんなところだったと思う。そのうちに(毎度のことですが)家にいるのがしんどくなってきて、身支度を整えてノープランで家を飛び出した。平日の午前ともあって、住宅街には穏やかな空気が流れている。今年のM-1の予選で、「小学生の登下校を見守る地域のボランティア老人」の漫才をやったコンビがいた。どのコンビだったかすっかり忘れてしまったけれど、ネタの中盤に「平日の日中にお前みたいな若年層の成人男性が突っ立ってたら不気味やろ」みたいなツッコミがあったことだけをやけに覚えていて、「今のおれってまさにそれじゃん」と思うとほんのり寂しくなったりした。

 

最寄り駅について、電光掲示板を見上げる。僕は副都心線沿線に住んでいるので、最寄り駅から電車に乗るとなると〈新宿、渋谷、横浜方面〉か〈池袋、所沢、飯能方面〉のどちらかに向かうことになる。厳密には、新横浜を経由して湘南台へ向かう運用や、和光市を経由して志木や川越方面へ向かう運用もあるのだけれど、本数が多くないため今日は選択肢から除外。皆さんもなんとなく想像できると思うのだけれど、都内で暮らしている人間がわざわざ埼玉に行く必要に迫られることなんて皆無と言っていい。せっかくなので今日は後者の電車に乗ることにして、前から訪れてみたいと思っていた多摩湖狭山湖を目的地に設定した。僕が乗り込んだ電車は各駅停車 石神井公園行き。石神井公園ってかっこいい名前だよなあ。「神」が「じ」に収まっていいわけがないだろ、とも思いますが。続きます。

 

副都心線西武池袋線の直通運転はちょっぴり複雑だ。厳密に言うと、「東京メトロ副都心線」と「西武池袋線」が直通しているわけでもない。僕は特に鉄道のオタクというわけではないけれど、都市設計における重大な一要素としての鉄道網という存在と、それが辿ってきた歴史に関しては人より興味がある方で、ここでその複雑な直通運転についての講釈を垂れよう、と思ったのだけれど面倒なのでやっぱりやめる。

 

石神井公園で西所沢行き、西所沢で西武球場前行きに乗り換え、西武球場前で下車。西武球場前駅は、プロ野球埼玉西武ライオンズが本拠地として使用する「ベルーナドーム」を眼前に据えた駅で、西武狭山線の終点だ。最後にここを訪れたのはおそらく十年以上前のことになる。僕は小学校低学年から高校卒業までを岡山県で過ごし、大学進学を期に上京してきたわけだけれど、実はその前のさらに幼少な時期を東京で過ごしていて、その期間に、この駅にも野球観戦のために何度か足を運んでいた。当時の記憶が全て鮮明に残っているわけではないけれど、時々断片的に、過去の自分が小さな目で捉えた景色がフラッシュバックすることがある。今日、西武球場前で電車を降りて、改札の方へ目線を移したとき、馬鹿みたいに「あっ、懐かしいな」と思った。何かを懐かしいと思うためには、その対象物を最後に見た自分と現在の自分との間に、覆しようのない心理的距離が存在している必要があると、僕は思う。岡山の街を見て、馬鹿みたいに「あっ、懐かしいな」と感じる自分がいつの日か現れるとして、その自分を取り巻いているのは果たして何だろう、誰だろう、今より孤独だったら嫌だな。いつもそんなことばかり考えている。僕は今、想像力が欲しい。何よりも、欲しい。想像力があれば、悲しくもならないし、寂しくもならないし、誰かを喜ばせることもできるし。

 

そういえば、山川穂高、ホークスへの移籍が決まりましたね。西武球場前には依然として至るところに山川の顔写真や背番号、名前なんかがプリントされていて、「これ全部一から作り直すのも大変だよなあ」と思った。

 

狭山エリアを適当に散歩。普段はなかなか味わえないようなスリリングな散歩でした。写真は気が向いたら投稿します。日が傾いてきたところで西武球場前まで戻り、帰宅のための移動を始める。特に書くこともないので割愛。

 

帰宅、作業をしたり歌ったりして、20時から1時間半ほどバイトをした。バイトというのは家庭教師ですね。授業の締めの挨拶で舌が急に回らなくなり、永遠に嚙み続けて生徒さんに笑われたりもした。我ながら、親しみやすい先生だと思う。その後はYouTubeとか見て、ごはん食べて、今。あと、昨日届いたカメラがどうしても違うな、となって、別の機種に替えるべく、到着して1日で下取りにだしました。もうこれで終わり。カメラじゃなくて写真を好きでいなきゃね。

 

ではまた明日。

 

 

 

 

2023/12/18

 

特に何をしていたというわけでもないのに朝方までダラダラと起き続け、4時頃に気絶。インターホンの音で目が覚めた。携帯を見てみると時刻は9時半。どうやらそれほど長い間寝ていたわけではなかったみたいで、なんとなく安堵する。「このインターホン、誰が押してるんだろう。今日届く荷物なんてあったっけ。」だなんてぼんやりしながら「解錠」の文字と鍵のマークを施したボタンに指を伸ばす。僕の部屋は9階にあるから、よほどのことがない限り、訪問客の皆さんはエレベーターで昇ってくることになる。しかし、うちのマンションのエレベーターは大抵どこかの階で住人を降ろしたままになっているので、僕の部屋にたどり着くために「①エレベーターが1階に戻ってくるのを待ち、②9階まで移動する」という2つのステップをこなす必要に迫られる。自分が9階を目指す側の立場にいる時は、特に何も考えることなくエレベーターを待って、それに乗るだけなのだけれど、目指される側だと、どうもそうはいかない。非常にそわそわしてしまう。僕にとって自分の家は極めてプライベートな場所だ。(もちろん、誰だって少なからずそのような気持ちを持っているとは思うが。)好きな小説や歌集を詰め込んだ本棚、アマチュアのくせにプロレベルのラインナップになりつつあるカメラ機材、弾けないなりに可愛がっているガットギター、などなど、とにかく自分の好きなものを散りばめた、文字通りの秘密基地だ。そんな場所でくつろいだり微睡んだりしている時にインターホンが鳴ると、とたんにこの秘密基地が社会に接続された気がしてきて怖い。もちろん、自分の部屋がハナから社会性を帯びた存在だということなんて分かり切っている。そもそもこの部屋、おれの部屋じゃなくて、どっかの金持ちだか企業だかの資産だし。家賃を払ってくれている両親と僕との関係にだって小さな社会はある。そう、僕は社会から絶対に逃れられない。仮に社会から完全に逃れてしまったら、あとは死が待つのみだ。それでもおれは叫びたい!!!!!自分の部屋の中くらい、自分だけに開かれた世界であってほしい!!!!!!!!!!!!!そう、そういうことで、ロビーのドアを解錠してから、自分の部屋の玄関に備え付けられている方のインターホンが押されるまでの間、言い換えると、自分にとって極度なプライベート空間に、もう間もなく純粋な他者が入り込んでくることだけが分かっている時間が苦手で、いつも身構えてしまう。そういう話でした。続きます。

 

で、届いた荷物は何だったかというと、新しいカメラとその周辺機材。嬉しいね。これについて書き始めると大変なことになるので割愛します。

 

ダンボールやら紙やらをあらかた片づけたあとで、なんだか視界がぼやけてくる。そういえば昨日の夜から何も食べていない。部屋にも朝ごはんに適したものはない。「たまにはいいよね」という気持ちに突き動かされ、目白のスターバックスに向かい、スターバックスラテとチョコスコーンを頼んでしまった。まったく優雅なご身分である。

 

帰宅。昨日終わらせておくべきだった作業をちょこちょことしていると、再びインターホンが鳴る。今度は楽器の買取業者だ。ここ最近ジャズマスターをめっきり弾かなくなったので、売却して口座の見栄えを少しでも良くしようという魂胆で出張買取を申し込んだ。その代わり、というのも変な話だが、メルカリで安いアコースティックギターを買った。届いたら新宿御苑あたりで弾き語りの練習をしようと思う。楽しみですね。

 

昨日終わらせておくべきだった作業がやっと終わった。やらなきゃならんことを長く抱え続けていると、即座に心身の調子が悪化する体質なので(最悪じゃんね)これで少しは気分がよくなるといいな、と思う。その後は夕方まで山田亮一のツイキャスを聞きながら部屋の掃除。山田亮一の喋り方って、りひと先輩にめちゃくちゃ似てるんだよなあ。似てますよね。

 

部屋がそこそこ綺麗になってきたところで、着替えて家を出た。今日の目的地は新宿のシネマカリテ。アキ・カウリスマキ監督の「枯れ葉」を見た。感想は割愛。Filmarksとか見てください。上映時間が1時間半にも満たない短い作品だったので、映画が終わって地上に上がってもまだ20時くらいだった。思えば新宿に来るのも久しぶり(と言っても最後に来てから1週間くらいしか経っていないのだけれど)だったので、少しだけ夜の新宿を散歩。ヨドバシカメラとか、ビックカメラとか、色々とほっつき歩きました。冬の街はやっぱり、人と人の距離が近い。僕は当然一人でよちよち歩いているわけなので、みじめな気持ちにもなりますわね。

 

そんなこんなで、というか普通に寒くなってきて、散歩を早々と切り上げて新宿三丁目駅へ。平日の20時~21時あたりの新宿三丁目駅副都心線ホームは、実に都会的なごった返し模様である。そもそもな、ホームが狭すぎるんだよな。できるだけ列が短いところから、できるだけ空いている車両に乗り込みたいので、伊勢丹側から高島屋側までホーム上で移動する。高島屋側の改札を使って副都心線に乗り込む人はあまりいないので、こちら側の方が混雑度合いが低いのだ。あまりに歩きづらくて、途中でいろいろな人が互いにぶつかったりぶつかられたりしている。僕も例にもれず、意図せずぶつかったり、ぶつかられたりしながら髙島屋側へと向かう。

 

最寄り駅に到着。下車。帰宅。今日もアイスコーヒーが美味い。暖房を効かせた部屋の中で飲むアイスコーヒーが、美味い、、、、、、、、、

2023/12/17

 

朝方まで写真の編集をして、3時頃に気絶。次に気が付いたのは10時頃で、幕張で単発のバイトをするために一昨日から我が家に泊まっていた友人の姿は荷物と共に消えていた。彼は今、金土日と働いて金を稼ぎ、水木で旅行をする、というなかなかにファンキーな暮らしを営んでいるらしい。「夜通し下道を走って長野まで行った」とか、「友達の中に実家が元民宿のヤツがいて、そいつの家で美味しいご飯を食べた」とか、やたらとボリューミーなエピソードトークを聞かせてもらった。今週も長野は白馬のほうへスキーをしに行くらしい。僕はあまり運動が得意でないので(小、中と運動部に所属していたのにも拘わらず、だ)なんとなく気おくれがして、未だにスキーをしたことがない。「来シーズンは一回くらいやってみようかな」なんてことを考えていた去年の冬の自分の声が、背中のずっと奥の方からぼんやり聞こえてくる。おそらく、この冬もやらずじまいになるんだろう。

12時から1時間半ほどバイトをして、やらなきゃいけないのに後回しにしていることを少しだけやって(結局今日も終わらなかった)16時半頃、渋谷へ向かうべく家を出た。目指すは宇田川町、Live House WWW。高校生の頃から大好きなバンド(厳密には、コンポーザーであるニシハラさんのソロプロジェクトという扱いだが)peanut buttersの、初のワンマンツアーのファイナル公演を、この目でしかと見届けてきた。僕はと言えば今も大概散々な生活、散々な精神衛生だが、もっともっと散々だったあの頃から縋るように追い続けているバンドが、姿を変えながらも今日まで続いていることがとても嬉しい。ライブは本当に素晴らしかった。ウルウルしながらノリノリで踊り狂って、物販ではトートバッグとアクリルキーホルダー、デモ音源が聴けるカードなんてのも買った。余韻に浸りながらTwitterを見ていると、バンドの公式アカウントから「サポートボーカル募集」という投稿がされているのが目に入った。なんとなくそんな予感がしていたが、今までサポートボーカルを務めていた穂ノ佳さんが、今冬に控えたメジャーデビューに伴って、ピナバタのサポートから降りてしまうらしい。結果的に彼女のpeanut buttersサポートメンバーとして最後の演奏となったのは、今日のアンコールのラストの曲「普通のロック」(2回目)ということになる。演奏がヒートアップしてきた曲の終盤、思わずイヤモニを外し、めいっぱいに歌う彼女の姿に感動した。マジでかっこよかった。終演後に物販の横に立って写真撮影に応じていたりしたようだけれど、僕は一人でそんなところに飛び込んでいけるほどのメンタルを有していないのでそそくさと駅へ向かった。帰りの副都心線は日曜の夜にしてはやたらと空いていて快適だった。特に何もせず家へ戻り、食事の用意もせず、なんとなくこの日記を書いている。正直なところ、今、めちゃくちゃだ。めちゃくちゃなりに生活にしがみつけるように頑張る。